
共感されなかった経験が、実は“ギフト”に変わるとき
「もう話してもムダ…」そう思うのには、ちゃんと理由がある
「誰にもわかってもらえない」
「どうせ話したって否定されるだけ」
「伝えるほど、傷つくから、もう黙っていよう」
…このような“感情のシャッター”を、いつの間にか心に下ろしていたあなたへ。
まず最初に伝えたいのは、その感覚は正しかったということです。
あなたは「ただ被害妄想だった」わけではありません。
心を閉ざすほどの痛みを、何度も体験してきたからこそ、そう感じるようになったのです。
子どもの頃、親や先生に「そんなことで泣くな」と言われたり、
恋人に「めんどくさい」「重い」と言われた経験はありませんか?
傷ついた心を訴えても、「それくらい大したことじゃないでしょ」と軽くあしらわれたことは?
そのたびにあなたは、
「やっぱり私がおかしいのかな」
「もっと我慢しなきゃいけないのかな」と、
自分の感情を小さく押し込めるようになってしまったのです。
モラハラや自己否定の土台には、「否定された過去」がある
自己否定やモラハラ関係に悩む人の多くは、
自分の感情を出すこと=悪いことだと、どこかで刷り込まれてしまっています。
そして、「言いたいことが言えないまま、飲み込む」習慣が身についているのです。
・「私は大丈夫」と笑って、涙を我慢してしまう
・「怒り」を表現できず、無言で距離を置いてしまう
・「悲しい」と言えずに、他人に合わせ続けてしまう
…でも、本当はわかってほしかった。
気づいてほしかった。
抱きしめて、安心させてほしかった。
あなたが言葉にできなかった想いは、いまもあなたの中に残っています。
だから、この章では「わかってもらえなかった経験」こそが、
人生のギフトになる瞬間について、じっくりお伝えしていきます。
その“感受性”は、あなたの武器になる
「誰にもわかってもらえなかった」
だからこそ、あなたは“人の痛み”をわかる人になれた。
・ちょっとした表情の変化に、すぐ気づける
・相手の気持ちを先回りして考えられる
・「なんでも話していいよ」と言いたくなる
そんな風に、人の感情に敏感で、思いやりがあって、
他人の心を癒せる“資質”をあなたはすでに持っているのです。
これは、表面的な「共感力」ではありません。
実体験から来る、真の共感です。
だからこそ、言葉ではなく“空気”や“気配”で人を安心させることができます。
あなたのその繊細さと優しさは、痛みの中で育った宝物です。
でも、その優しさが“自分をすり減らす”原因になるときもある
感受性が高く、共感力が強い人は、自分を後回しにしてしまいがちです。
・「嫌われないように」「空気を壊さないように」無理に笑う
・本当は疲れていても「大丈夫」と言って頑張ってしまう
・相手に共感しすぎて、自分の感情がわからなくなる
その結果、「優しさを与える側」にはなれても、
「自分が癒される側」にはなかなか回れません。
その状態が長く続くと、心が枯れていきます。
やがて、自分を肯定する力もなくなっていき、
「こんなに頑張ってるのに、なぜ報われないの?」と苦しみが深まっていきます。
「受け取ること」「癒されること」も、あなたに許されている
あなたの優しさは本物です。
だからこそ、今度は“あなた自身”が癒される番です。
誰かの痛みを受け止めてきたぶん、
今度はあなたが“受け止めてもらう側”になっていいのです。
「癒されること」
「誰かに頼ること」
「そのままの自分で愛されること」
これらは、あなたにふさわしく、
そして、ずっとずっと許されている感情なのです。
自己受容セミナーでは「あなたが、わかってもらえる側」になる
私が主催している【自己受容パーフェクトセミナー】では、
まず最初に「あなたが、わかってもらえる側」になることから始まります。
どんな話も、泣きながらでも、怒りながらでも構いません。
話せなくても、無言でも、場にいるだけで十分です。
このセミナーには、似た痛みを抱えた人たちが集まります。
だからこそ、誰もがあなたの痛みに“うなずける”人たちばかりです。
そして不思議なことに、参加者同士の中で起こる“シンクロ”によって、
「あなたが言えなかったことを、誰かが代わりに言ってくれる」
そんな奇跡のような瞬間が、自然に起きていきます。
「わかってもらえた」と感じたとき、人は本当の意味で癒される
癒しとは、特別なことではありません。
「その気持ち、わかるよ」と言ってもらえたとき
「そんなふうに思ってたんだね」と受け止めてもらえたとき
私たちは、自然と涙がこぼれ、安心し、癒されていきます。
わかってほしかった
気づいてほしかった
認めてほしかった
その「渇望」が、ようやく満たされるとき
心の中に長年あった“トゲ”のようなものが、すっと溶けていくのです。
最後に:「わかってもらえなかった過去」こそが、あなたの強さになる
これまであなたが抱えてきた苦しみ
理解されなかった痛み
そして「話してもムダ」と感じていた孤独
それらすべては、あなたが誰かの心に寄り添える力になっています。
そして今、あなた自身が、わかってもらう番です。
私はその伴走者として、あなたを迎えたいと思っています。
「ずっと誰にも言えなかったこと」
「言葉にできないモヤモヤ」
それらを、安心して置いていける場所をここに用意しています。
次回は「自己否定の正体」について、深く解説していきます。
モラハラ・人間関係・パートナーシップの悩みの根っこを
一緒に優しく見つめていきましょう。
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