― 自分を“好きになる”より先に、自分を“そのまま認める”という選択 ―

「自分を好きになる」よりも難しい、「そのままの自分を認める」ということ
「どうして私は、こんなこともできないんだろう…」
「人と比べて、なんで私はこんなに劣って見えるんだろう」
そんな思いを、あなたはどれくらい抱えて生きてきましたか?
私たちはよく「自己肯定感を高めましょう」と言われますが、
実はその前に必要なのが、「自己受容感」です。
“できない私”“イライラする私”“欠点のある私”を、そのまま「OK」として受け入れる力。
「今の自分を否定せずに、まず“そうだよね”って認めてあげる」
それが、傷ついた心を本当に癒す第一歩です。
自己受容とは、「評価しない眼差し」を自分に向けること
自己受容とは、「ポジティブに思い込むこと」でも「できる自分にすること」でもありません。
たとえば、泣いてしまう日があっても
怒りを感じてしまっても
過去に過ちがあっても
「それでも、そんな自分もいるよね」と受け止めてあげる姿勢。
それが、自己受容です。
欠点のない“理想の自分”になるのではなく、
欠点も含めた“今ここにいる私”を丸ごと許す。
この“やわらかいまなざし”を向けるだけで、
心は驚くほど静かになっていきます。
自己受容を育てる、5つのやさしい習慣
ここからは、セミナー参加者にもお伝えしている
“自己受容感”をじっくり育てるための具体的な方法を紹介します。
① 感情をそのまま感じてあげる
私たちはつい、「怒っちゃダメ」「悲しむのは弱い」と感情を抑えてしまいがちです。
でも感情には、良い・悪いはありません。
「今イライラしてるな」「泣きたくなってるな」
そんなふうに、感情を判断せずにそのまま感じてあげることが、自己受容の始まりです。
② 「できなかった日」も、自分を責めない
自己受容を育てるには、自分との信頼関係が必要です。
たとえば、「今日は何もできなかったな」と感じた日。
そんな日こそ、こんなふうに声をかけてください。
「今日も1日、生きてえらい」
「呼吸してるだけで十分だよ」
「また明日があるから大丈夫」
“何もしなかった自分”も大切にすることが、受容の力を育てます。
③ 「人と比べない」ための視点を持つ
SNSや職場、家庭のなかで
つい誰かと自分を比べて落ち込んでしまうこと、ありますよね。
でも、人と自分の「土俵」は違います。
比較するのではなく、「昨日の自分」と比べてみましょう。
昨日は泣いてばかりだったけど、今日はお茶を淹れてみた
先週は相談できなかったけど、今週は少し本音が言えた
小さな変化で大丈夫。
「自分だけの歩幅」で生きていいんだと、何度も自分に許可を出してください。
④ 自分を“やさしく観察する”ノートを持つ
「なんでこんなふうに反応しちゃったんだろう」
そう思ったときは、責める前にノートを開いてみてください。
・今日の気分は?
・どんな場面で苦しくなった?
・本当はどうしたかった?
書くことで、自分の心の声が見えてきます。
それを「へえ〜そう思ってたんだね」とただ見守ることで、
少しずつ自分との関係が変わってきます。
⑤ 「どんな私もOK」と言葉にしてあげる
自己受容の習慣の中で、もっとも大切なのが“ことば”の力。
「泣いてる私もOK」
「弱音を吐く私もOK」
「イラついてる私もOK」
「甘えたい私もOK」
自分の中にある“ダメ”と決めつけていた部分に、
やさしい許可を与えてあげるだけで、
心の底で「安心」がじわ〜っと広がっていきます。
自己受容が育つと、他人の目が怖くなくなる
不思議なことに、自己受容が育つと
「人にどう思われるか」が以前ほど気にならなくなります。
なぜなら、
他人の評価よりも、自分が“自分を受け入れている”ことのほうが
心を安定させてくれるからです。
「私ってこれでいいんだな」と思えるようになると、
対人関係も、仕事も、パートナーシップも、驚くほど楽になります。
セミナーでは、あなたに必要な“自己受容の鍵”を一緒に探します
私の主催する「自己受容パーフェクトセミナー」では、
あなたの課題に合わせて、ワークや対話を通して
あなたの内側にある“否定の根っこ”をやさしくほどいていく講座です。
他人からの承認ではなく、
「自分が自分にやさしくする方法」を、5か月かけてじっくり身につけていきます。
最後に:自分に向かって「そんな自分でも大丈夫だよ」と言ってみて
あなたは、変わる必要なんてありません。
もっと「いい人間」になる必要もありません。
ただ、今ここにいる自分に向かって、
「そんな自分でも大丈夫だよ」って言えるようになるだけでいいのです。
そのやさしい言葉が、自分の中に“安心”と“光”を取り戻す力になるのです。
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